自社ローンはローンブラックでも利用できるということで年々需要が高まっていますが、まだまだ通常のカーローンに比べたら知名度は低いです。
そのため「自社ローンが気になるけど、トラブルにならないか心配」「実際の利用者からの評判を知りたい」といった人も多いのではないでしょうか。
近年では自社ローンを積極的に案内したり、自社ローン専門の中古車販売店も増えてきています。
自社ローンはローンブラックや雇用形態に関係なく、誰でも利用できるのが魅力です。せっかくマイカー購入の手段があるのに、利用しないのはもったいないですよね。
ここでは、実際にあった自社ローンのトラブル事例と、その対処法について紹介していきます。
目次
実際に起こったトラブル事例
自社ローンはローンブラックでも利用できるのが魅力ですが、保証人が必要であったり、支払い回数や借入金額に制限があったりと自由が効かない部分もあります。
また購入者と中古車販売店が直接お金の貸し借りをすることになるので、お金に関するトラブルが起きてしまうことも。
安全に自社ローンを利用できるよう、どんなトラブルが起こってしまったのか知っておくと万一の際にも安心です。
トラブル事例① 契約内容のトラブル
3年の支払いでは月々の返済が厳しいからです。
しかし契約をやめるにはキャンセル料が発生するとのこと。契約後のキャンセルならともかく、契約前にキャンセル料がかかるのはおかしいと言いましたが、すでに納車の手続きを行っていると言われ仕方なく支払いました。
自身が思っていた内容と契約内容が異なるため、キャンセルになったという事例です。
自社ローンは支払い回数や頭金の有無、保証人の有無など、中古車販売店によって利用条件が違います。
また全ての人が同条件で利用できるというわけでもなく、契約金額や収入などによって審査を行い、支払いに問題がないと判断した範囲でローンを組むことになります。
ローンの審査を行った際に条件についてしっかりと確認しておけば、このようなトラブルは避けられたでしょう。
トラブル事例② 保証人に関するトラブル
数ヶ月後知らない番号から着信があり、ローンの支払いができていないから代わりに払ってほしいという内容でした。
しかも残債を一括で払ってほしい、払えないのであれば車両を返却してもらうとのこと。
自社ローンについて詳しく知らないまま保証人になってしまったのですが、まさか一括返済を求められるとは思わず、抗議しましたが「契約書の通り」と言われ仕方なく支払いました。
保証人として代わりにローン返済を求められた際のトラブル事例です。
自社ローンの利用には基本的に保証人が必要で(なかには保証人不要の場合もあります)、保証人は身内に限られます。
ローンの返済が滞った場合には保証人に支払いの義務が発生しますが、支払いの方法などは中古車販売店によって異なります。
この事例では一括返済となりましたが、保証人になる場合も、保証人をお願いする場合も、契約書の内容をよく確認しておくことが大切です。
トラブル事例③ その他のトラブル
自社ローンの支払いは完済まで行うつもりですが、自己都合ですが車が必要なくなったので売却したくても、車の名義が自分ではないため売ることができません。
なので購入したところに「車を返却したい、代わりにローンの残債をなしにしてほしい」とお願いしましたが、それだと金額が見合わないからとお金を請求されました。
自社ローンだから売れなかったのもお金がかかったのも仕方ないとは思いますが、自由にできないのは不便だと感じました。
自社ローンで中古車を購入した場合、ローンの返済が終わるまで名義は中古車販売店のままになります。
ローンが完済すれば自分の名義に変更できますが、それまでは勝手に売ったり処分したりすることはできません。
また車を返却する際には現状回復しなければならず、もし車体に傷が付いていたり、故障していたりしたら元の状態に戻さなければなりません。このケースでは現状回復を求められたためお金を請求されたのかもしれません。
自社ローンは完済までしっかりと返済をすることが大前提ですが、万一返済が難しくなった場合にはリスクもあるということを理解しておきましょう。
その他のトラブル
走行距離が多かったことと年式が古いことが気になりましたが、街乗りするだけなので、保証は最低限の一年保証にしました。
はじめは問題なく走っていましたが、ところどころ小さい故障が起こるようになり、保証の対象にならなかったので思っていたより維持費がかかってしまっています。
さらに車検では部品の交換が多く思わぬ出費に。保証で直せないところばかりが壊れて不信感が募ってしまいました。
購入した中古車が故障してしまったというトラブル事例です。
納車時にしっかりと点検を行っていても、古い車であればあるほど故障するリスクは高くなります。また電気系統やエンジンにトラブルがあると、修理にたくさんの費用がかかることも。
販売店では独自の保証が用意されており、最低限のものから、万一に備えた手厚いものまで様々です。また走行距離に制限があるものから長期のものまで、内容も異なります。
保証が手厚ければ契約金額も高くなるため、全ての保証を付ける必要はありませんが、万一に備えておくことは大切です。
どこが故障するかは分からないため正解はありませんが、車の状態と保証の内容を比較し、必要なものを相談しながら決めると万一の際にも安心です。
自社ローンでトラブルを回避する方法
自社ローンでトラブルにならないためには、自社ローンとはどういうものなのかをしっかりと理解すること、メリット・デメリットが自分に合っているか考えること、契約前に条件を確認しておくこと、が大切です。
自社ローンでのトラブルのほとんどは支払いの延滞や故障によるものです。
中古車に限らず、車を持つためには必ず維持費がかかります。
万一の事故や故障に任意の保険に入ると思いますが、例えばタイヤのパンクやガラスへの飛び石など、保険の対象にはならず実費での修理が必要になる可能性もあります。
こういった車のトラブルが起こった際に、修理にお金がかかったから自社ローンの支払いができない、ということにならないよう、余裕を持って支払い計画を立てることが大切です。