中古車を購入する際、なるべく現金は使わず残しておいて、フルローンにしたい!という人は多いはず。
自社ローンでは基本的には頭金が必要ですが、最近では頭金なしでも利用できるところが増えてきました。
通常のカーローンでは5年以上の長期の支払いにも対応しているため、月々の支払い額を抑えながらフルローンも可能ですが、支払い回数に上限がある自社ローンでも可能かどうか気になりますよね。
また「頭金ゼロ」と謳われていても、最初に現金が必要なケースもあると知っていますか?
ここでは、
・自社ローンで「フルローン」はできるの?
・なるべく初期費用を安くする方法
など、知っておきたいお役立ち情報をご紹介します!
目次
「頭金ゼロ」の本当の意味とは?
「頭金ゼロ」とは、文字通り契約時に最初に支払う頭金がない、ということを指します。お店によっては「手付金」と呼ぶところもあります。
頭金は購入する中古車価格の一割ほど、または月々の支払い額3~5回分ほどが相場です。
しかしこれは、あくまで車両代金に対する頭金であって、購入の際には別に初期費用が必要となります。
例えば自動車税や重量税といった法定費用、他にも名義変更や車庫証明などの各種手続きの代行費用、保証会社を利用する場合は利用の手数料など。
「頭金ゼロ」と謳っていても、これらの初期費用は現金払いのみ、という中古車販売店もあるので注意が必要です。
もちろん初期費用も自社ローンに組み込むことが可能な場合もありますが、はじめにいくら現金が必要なのか、どのタイミングで支払うのかを確認しておくといいでしょう。
「フルローン」にするとどうなる?
自社ローンをフルローンにするということは、頭金も初期費用もなし(自社ローンに組み込む)で総額の全てをローンで支払うということです。
自社ローンでもフルローンOKというところはありますが、基本的には頭金は必要なので、店舗数は多くはありません。
また、フルローンにはメリットもありますが、同時にデメリットもあることを忘れてはいけません。
メリット・デメリットの両方を理解したうえで、フルローンが自分に合っているかどうか考えることが大切です。
フルローンのメリット
頭金なしのフルローンであれば、手元にお金がない、今後の出費のために貯金を減らしたくないなど、資金に余裕がなくても中古車を購入できるのが最大のメリットです。
まとまったお金がなくても大丈夫なので、お金が貯まるのを待たず好きなタイミングで購入できることもメリットと言えます。
中古車は新車と違い全く同じものは二つとないため、気に入った中古車があれば、他の人に取られてしまう前に購入したいですよね。
フルローンであれば好きなタイミングで、即決で購入することができます。
フルローンのデメリット
「頭金ゼロ」というのは一見魅力的ですが、総額を分割払いするため、月々の負担額は大きくなります。
特に自社ローンでは24~36回ほどの支払い回数を上限としているところが多いため、通常ローンでの長期支払いに比べて負担率は上がります。
また頭金なしの代わりに保証人を付ける、ローンで借りられる上限金額が下がるなど、利用条件面で不利になる可能性も。
さらに頭金なしでフルローンにするのは、購入側にはメリットがあっても、販売側にはメリットがありません。むしろ初めにまとまった支払いがない分、車両代金が未払いとなるリスクが高まります。
そのため、リスク回避のために車両代金が上乗せになるケースもあるので、相場よりも高くなっていないかどうか確認が必要です。
>>>【要注意】自社ローンの頭金0円(なし)が一番恐ろしいその真実!
初期費用を安くするには?
頭金なしのフルローンも魅力的ですが、少しでも頭金を用意することで審査にも通りやすくなりますし、「信頼できる人」というイメージにもつながります。
しかし、なるべき費用は抑えたいというのが本音ですよね。
そこで、少しでも初期費用を抑えるためのコツをご紹介します。
頭金の金額を交渉する
頭金の相場は車両価格の一割程度となっていますが、明確な決まりはないため、今後の支払いの負担に影響が出ない程度に交渉してみましょう。
例えば総額100万円の中古車を自社ローンで購入する場合、10万円程が必要となります。仮に24回払いだったとして、頭金を5万円にすると、月々の返済額は約2,000円あがります。
2,000円であれば大きな負担にはならず、5万円を貯金として残しておくことができます。
自社ローンは金利がかからないため、ローンでの返済額が増えても総支払額は変わりません。頭金を減らし、月々の返済にまわすことで初期費用を抑える、というのは一つの手です。
保証人を用意する
自社ローンの利用条件は中古車販売店によって異なりますが、保証人なしでOKというお店の場合、「保証人を付けます」と提案することで信頼を得るという方法があります。
販売店にとって一番怖いのは、支払いがされず、トンズラされてしまうことです。
フルローンは万一支払いがされなかった場合の損害が大きくなるため、あえて保証人を付けることでそのリスクを抑えることができます。
支払い金額や支払い回数などの条件はそのままで、保証人を付けることでフルローンが可能かどうか交渉してみるのもいいでしょう。
各種手続きを自分で行う
中古車を購入する場合、移転登記や車庫証明、ナンバープレートの変更など様々な手続きが必要となります。
一般的には中古車販売店が代理で行ってくれますが、自分で行えばその分の費用を抑えることができます。
今はネットで調べれば、手続きの流れや必要書類などを詳しく解説したサイトも多いため、面倒な手続きでも自力で行えるでしょう。
フルローンを賢く利用しよう!
ここまで「頭金なし」の注意点や、フルローンのメリット・デメリットについて紹介してきましたが、きちんと理解した上で、自分に合った返済方法を見つけることが大切です。
自社ローンは中古車販売店と購入者が直接お金のやりとりをすることになるため、「この人ならしっかりと払ってくれる」と信用してもらうことが第一。
フルローンを考えているのであれば、「信用」を得ていい条件で自社ローンが利用できるよう、しっかりと準備をしておくといいでしょう。